光回線を選ぶと、
1ギガ。 10ギガ。
という表示が出てきます。
数字だけ見ると、10ギガは1ギガの10倍。
では、10ギガにすれば動画も会議も10倍快適になるのか。
そういうわけではありません。
最大1Gbps、最大10Gbpsは、どちらも技術規格上の最大値です。
実際の速度は、
- Wi-Fi
- ルーター
- LANケーブル
- PCやスマホ
- 建物の配線
- 回線混雑
でも変わります。
そして、一般的な動画やWeb会議が必要とする帯域は、1Gbpsよりかなり小さいです。
なので結論は、
動画・Web会議・普通の家庭利用なら、まず1Gbpsで足りるケースが多い。 10Gbpsは「速い回線を使い切れる用途と宅内環境」がある人向け。
です。
この記事でわかること
- 動画・Web会議に必要な帯域の目安
- 1ギガで足りやすい家庭
- 10ギガを検討する前に確認したい宅内環境
この記事の調べ方
Zoom、Netflixの公式推奨帯域、NTTドコモの1ギガ・10ギガ仕様を確認しています。
サービスが示す「必要帯域」と、光回線の「最大速度」は同じものではありません。実効速度や遅延、Wi-Fi環境も体感に影響するため、単純に「必要帯域の合計<1Gbpsなら絶対問題ない」とはしていません。
確認日:2026年9月25日
4K動画でも、Netflixの推奨は15Mbps
Netflixは、UHD 4K視聴について安定した15Mbps以上の接続を推奨しています。
フルHDは5Mbps。
HDは3Mbpsです。
つまり、理屈の上では、
4K動画1台 = 15Mbps程度の推奨帯域
です。
4台同時でも60Mbps。
もちろん、実際の家庭ではほかの通信もあります。
それでも、1Gbpsという回線の最大値と比べるとかなり小さい数字です。
Zoomの1080pでも、数Mbps
Zoomの公式推奨帯域では、1080p HDのビデオ通話で、
- 上り約3.8Mbps
- 下り約3.0Mbps
が目安です。
グループ通話の720pでも、上り2.6Mbps・下り1.8Mbps程度。
在宅勤務でZoomを1台使うためだけに、10Gbpsが必要という数字ではありません。
| 用途 | 公式推奨帯域の例 |
|---|---|
| Netflix HD | 3Mbps以上 |
| Netflix フルHD | 5Mbps以上 |
| Netflix 4K | 15Mbps以上 |
| Zoom 720pグループ | 上り2.6 / 下り1.8Mbps程度 |
| Zoom 1080p | 上り3.8 / 下り3.0Mbps程度 |
ここを見ると、
「動画を見るから10ギガ」 「在宅勤務だから10ギガ」
とは自動的にはなりません。
1ギガで足りやすいのは、こんな家庭
たとえば、
- Web閲覧
- SNS
- YouTube・Netflix
- Web会議
- オンライン授業
- 家族数人のスマホ・テレビ利用
が中心なら、最大1Gbpsの回線がボトルネックにならないケースは多そうです。
実際にはWi-Fi側で100~500Mbps程度しか出ていないこともあります。
でも、4K動画が15Mbpsで見られるなら、それで困っていない家庭も多いでしょう。
1ギガ/10ギガのしるべ
動画・Web会議中心 → まず1ギガで検討
今の1ギガが遅い → 10ギガより先にWi-Fiを確認
大容量ファイルを毎日送受信 → 10ギガを検討
複数人で重い通信を同時使用 → 実測して余裕を見る
有線PCが1Gbpsまで → 10ギガ回線だけ替えても端末は速くならない
10ギガが活きるのは、「数百Mbps以上」を使う場面
10ギガを検討しやすいのは、
- 数十GB~数百GBのファイルを頻繁にダウンロード・アップロードする
- 高速なクラウドバックアップを日常的に使う
- 大人数で重い通信を同時に使う
- 2.5GbE・5GbE・10GbE対応のPCやNASを使う
- 回線速度そのものを仕事時間短縮につなげられる
といった家庭です。
たとえば100GBのデータ。
理論上1Gbpsなら約13分。
10Gbpsなら約1分20秒です。
実際には回線・サーバー・端末の制約があるのでこの通りにはなりません。
でも、大容量転送を毎日する人なら、差の価値が出やすいことは分かります。
10ギガは、回線だけ替えても10ギガにならない
10Gbps回線を契約しても、
Wi-Fiルーターが1Gbps級。
PCのLANポートが1Gbps。
LANケーブルやスイッチが非対応。
なら、その部分が上限になります。
ドコモ光10ギガでも、最大10Gbpsで接続するには10Gbps対応ルーターが必要と案内しています。
つまり、
回線 → ルーター → LAN/Wi-Fi → 端末
のどこか1つが遅ければ、そこで止まります。
「今の回線が遅い」なら、まず原因を切り分ける
1ギガを使っていて遅い。
だから10ギガへ。
その前に、少し確認した方がいいです。
Wi-Fiだけ遅い?
有線接続なら速いのにWi-Fiだけ遅いなら、回線より宅内Wi-Fiが原因かもしれません。
特定の部屋だけ遅い?
ルーターとの距離や壁の影響が考えられます。
夜だけ遅い?
回線・プロバイダの混雑が関係することがあります。
PCだけ遅い?
端末側のLANやWi-Fi規格がボトルネックかもしれません。
10ギガへ変更しても、原因がWi-Fiなら解決しないことがあります。
10ギガは追加費用も見る
2026年9月時点のドコモ光タイプA・2年定期契約では、
- 1ギガ戸建:5,720円/月
- 10ギガ:6,380円/月
です。
さらに10ギガ対応ルーターをレンタルする例では550円/月。
速度だけでなく、
毎月いくら追加して、何分・何時間を短縮できるのか。
で考えると分かりやすくなります。
1ギガか10ギガか迷ったら、「今の用途」から逆算する
「速い方を選んでおけば安心」
という考え方もあります。
ただ、10ギガを使い切るには宅内環境にもコストがかかります。
動画。
Web会議。
普通のネット利用。
このあたりが中心なら、1ギガから考える。
一方、
大容量ファイル転送。 高速NAS。 複数の重い同時利用。
に時間を使っているなら、10ギガを考える。
数字の大きさではなく、通信に待たされている時間があるか。
ここから選ぶのがよさそうです。
